着るものをどうしたらいいか考える

着るのは楽しいけど、考えるのはもっと楽しい。

服の流行とアイテム数と寿命と予算と価格帯

 この本を読みました。

ファッション・ライフのはじめ方 (岩波ジュニア新書)

ファッション・ライフのはじめ方 (岩波ジュニア新書)

 男子中高生向けのファッション入門なのですが、さすがは岩波ジュニア新書、基本をきっちり書いてくれていて、女性にも役に立つ内容でした。商業主義にあまり流されない書き方になっているのも貴重です。

中でも、おおっ、と思ったのが以下の点(原文そのままでなく、私のほうで内容をまとめています)。

流行は、全身コーディネートの2割くらい取り入れる とよい。

8割はこれまで生きてきた自分、2割が今という時代の新しい自分を表す。

つまり、毎年ワードローブの2割を新しくすることになる。

つまり、アイテムの寿命は5年。(5年でワードローブは総入れ替え)

  まあ、ものによっては4年だったり6年だったり、十数年だったりしてもよいのだと思います。が、おおよそは5年着ることを考える。そして2割ずつ入れ替える。

もちろん自分の好みで加減してよいと思いますが、こう目安を示してくれると考えるときの基準ができて役に立ちます。さっそく自分を例にとって考えてみる。

先日、私のワードローブのアイテムを数えて69点でした(ワードローブ数、抜き打ち検査 - 着るものをどうしたらいいか考える)。おおよそ70点ということにしておくと、

【毎年新しく買っていいアイテム数】70点×0.2=14点

となります。14点も新しく買っていいとすると、計画的にやればいろんなことができそう。

1年間に新規購入する数が割り出せると、予算立て、そしてアイテムの価格帯を決めるのも楽になる。

【年間予算5万円のときの平均単価】5万円÷14点=3,571円/点 

【年間予算10万円のときの平均単価】10万円÷14点=7,142円/点

【年間予算20万円のときの平均単価】20万円÷14点=14,285円/点

 アイテムによって高い安いがあるので平均でしかないですが、目安として。

単価を上げたければ、新規購入する数を減らすという手もあります。

【年間予算20万円で購入数を半分に】20万円÷7点=28,571円/点

たとえばこれだと、「プチプラに手を出さないかわりに、3万円くらいのアイテムを年に7点買ってもよい」ことになります。

そして、新しく購入する数を年に7点にしぼると、

【年間新規購入数を7点にしたときのワードローブ】7点/年×5年=35点

 5年後には、ワードローブ全体が35点にしぼられることになります。

 

私自身は、もしこういうふうにきっちり計画を立てたとしても、ゆるゆるしてろくに守れないタイプですが、まあ、考えるときの「目安」として。