着るものをどうしたらいいか考える

着るのは楽しいけど、考えるのはもっと楽しい。

自分スタイル作りにあたって考えること

 以前にも読んだこの本、高村是州著『ファッション・ライフのはじめ方』を再読しました。

ファッション・ライフのはじめ方 (岩波ジュニア新書)

ファッション・ライフのはじめ方 (岩波ジュニア新書)

 

 服と自分自身・他人との関係、内面と外見の関係、カッコいい・おしゃれ・素敵とは何か、といった問題について本質的に答えてくれる内容だと思います(そういう根っこの部分を書いてくれる本ってなかなかないんだよね~)。

今回、私のツボにはまった部分をメモしてみます。

  •  服は自分を表している。服をまとうことで「自分はこういう人物なんだよ」と伝えることができる。
  • 自分の服装が気になるということは、他人が気になるようになったということ。自分のことだけでなく、他の誰かのことを考えるようになったという素晴らしいこと。大人への第一歩。ファッションは「自分以外の人に見てもらう」が大前提(←無人島で生活していれば服は必要ない)
  • 「おしゃれ」とは、服を着こなして素敵になること。
  • 「カッコいい」とは、①容姿が優れていること、②自分らしさが輝いていること。
  • 「個性」とは、その人らしさ。「○○さんをひとことで言えば□□□」の□□□のこと。
  • 「カッコいい」人の服の選び方は、まず自分を客観的に理解すること、そして時代の流れを知り、自分の「生きざま」を表現する服を選ぶこと。
  • 人のマネでかまわない。少しずつ自分の味を足していく。友達と同じようなファッションをしていても決して同じにならないことに、徐々に気づくはず。これが自分とは何かを知るためのヒント。
  • 「自分に似合う服」とは、身体の特長を引き出してくれる服、さらに本人の内面・キャラがよく反映されている服。服を通してその人自身がちゃんと出ていると「素敵」になる。
  • 「男は中身」である。が、中身をきちんと外見に反映させてこそ、中身をよく知ってもらえる。

 

流行に流されるのではなく、自分のスタイルを確立すればよい、なんてよく言われますが、その自分スタイルを作るにも、ここでメモしたようなポイントを自分でよく把握しておく必要があると思います。

実際の良いコーディネートをたくさん見て目を肥やすという勉強方法もありますが、そもそも何のために服を着るのかという原則をはっきりつかんでおくことも大事。いったいなんのために似合うものを探したり服を減らしたりしているのか、という問いの答えはむしろこちらにあります。

 

 この本について以前にも書いた記事はこちらです。

rci.hatenablog.com