着るものをどうしたらいいか考える

着るのは楽しいけど、考えるのはもっと楽しい。

プチプラとの距離感

そう、「プチプラとの距離感」。……この言葉がしばらく頭の中をぐるぐる回っています。

付き合ってきた人を「もう好きじゃなくなってる」と気付いた瞬間のようなもので、もうこれまでのような付き合い方はできないな、という気分になっています。

季節ごとのクローゼットの入れ替えや、新しいアイテムとの入れ替えを何度か経てきて、結局、プチプラアイテムは、あまり好きでもなく大事にもしてなかったことがわかりました。プチプラで買って使っていたものの、しばらくたつと同種のアイテムをほかに買い直して入れ替えるのがほとんどなので。

原因はいくつか考えられて、たぶん最大の原因は(1)「安いからと油断して、真剣に選ばないこと」だと思います。

まあ、これには仕方ない面もあります。自分に合うアイテムを探して買いたくても、そう都合よくみつからないことはしょっちゅうです。そんな時に「とりあえず似たようなものをプチプラで買って、しばらくはしのぐ」という使い方をしちゃうんですよね。

そして、もう一つの原因は、(2)「あんまり着心地がよくないこと」。

この点は、どうやっても埋め合わせが不可能でした。たとえば先日、タートルのリブニットの別の色がほしいなーと某ファストファッション店を見に行きましたが、毛糸の量が少ないのか、試着してみると編み目が薄く広がってしまって、中が透けて見える。こんなに糸が少ないと、きゅうくつだし、寒い。ついでに手触りもよくない。

他の人の目から見たらたいした違いはないのだろうけど、着ている本人にとっては深刻な問題です。だって、着たいという気持ちが全然なくなっちゃうんだから。いったい何のために持っているのか――、っていうことになります。「ときめかない」んだよ!!

 

こう考えていくと、プチプラで買ってもよいと思えるのは「すごく短期間しか着ないとはじめからわかっているもの」くらいなのかなあ。

そういえば地曳いく子さんの本に「駆け込みZARA」ってありましたね。たまにしか行かないようなパーティに呼ばれたときには、「高かったから」とずっと着ていない古びたドレスを引っ張り出してくるよりも、その都度ZARAに駆け込んで旬なデザインのものを安く買って着ればよい、という話です。これなら、なるほど賢い使い方だと思えます。

 

確かにいままではときどきプチプラアイテムを買って、ここにも記したりしていましたが、2016年はちょっと距離を置いてみようかと思います。