着るものをどうしたらいいか考える

着るのは楽しいけど、考えるのはもっと楽しい。

『朝5秒の鏡の魔法』感想

 いや~、ひさびさにガツッとくる本に出会いました。

朝5秒の鏡の魔法 その無難な服では稼げません!

朝5秒の鏡の魔法 その無難な服では稼げません!

 

 「朝5秒の鏡の魔法」というファンシーなタイトルからはまったく予想できない内容でした。サブタイトルの「その無難な服では稼げません!」のほうがまだ中身をあらわしています。

この本のメッセージを、私が受け取ったなりにまとめてみると、このようになります。

服を選ぶときには「おしゃれ」かとか「似合う・似合わない」とかで判断するべきではない。「その服で、なりたい自分になれるかどうか」で選ぶべきである。少し先の将来に自分がなりたい理想像をしっかりイメージして、そんな人が着るのにぴったりな服を選ぶ。そうすれば、周りの人は自分をそういう人だと思い、それにふさわしい扱いをしてくれるようになる。つまり、服が自分を本当にそういう人にしてくれる。

いい考えですよね。だって、服を買うのにはけっこうなお金がかかります。考えてみれば、おしゃれとか、そんな漠然とした目的のためにそうそうつぎ込んでいられない。なりたい自分になるために、服にしっかり働いてもらいましょう。……そんな考え方です。

私自身は、「おしゃれ」とか「自分に似合うスタイル」とかにずっと気が向いていたので、この本を読んで、頭を殴られたくらいの衝撃がありましたよ!

それにしても、服選びは奥が深いものだなと思います。服を選ぶのは自分自身ですが、自分のためだけでは片手落ちで、人がどう見るかをそれ以上に考えに入れなければならないからです。そしてそのバランスはいつも同じではなく、シチュエーションによって千変万化するわけです。

まだまだ道は続きますね……。