着るものをどうしたらいいか考える

着るのは楽しいけど、考えるのはもっと楽しい。

職場でワンピースを着なくなった:大森ひとみ『ビジネスファッションルール』

週5日は仕事に行き、残りの日はうちでだらだらしている、という私の場合は、職場でどんな格好をしていればいいのかを主に考えておけばいいことになります。幸い、スーツ必須、ジャケット必須、といった堅い職場ではないのですが、それはそれで、何をどうしたらいいのかかえって難しい。年もとってくると、なんでもいいといわれてもTシャツとジーンズというわけにもいきません。そこそこちゃんとしていたり、そこそこの立場に見える必要がある。
パーソナルスタイリストさんに相談したら「とにかくジャケットを着よ」とのこと。実際やってみると、いいアドバイスで、カジュアルOKな職場でもちゃんと仕事モードに見えるし、私の場合は、身体の線が出るフィットした服よりも、ジャケットやシャツなど形のできあがった服で体型を隠すほうが似合うタイプなので、助かりました。

こんなことがあって、職場でのドレスコードというものに興味が出たので、この本を買って読んでみました。印象に残った点をいくつか書き出してみます。

  • ビジネススタイルの基本は性差のないスーツスタイル。色・素材など、男性もその格好を選ぶかどうかを基準に考えれば間違いない。
  • ジャケットは役職の証明となる。
  • カジュアルな服装は重要な仕事を任せられない人に見られる。女性の場合、アイテムにバリエーションが多いせいでカジュアル寄りに見えてしまいやすいため要注意。
  • ワンピースは女性しか着ないアイテムなので、フェミニンな印象を与えてしまう。補佐役など一歩引いた立場に見えてしまう。(たとえば、大統領夫人が着るならぴったりだが、自分が大統領選に出馬するなら不適切)

ワンピースは、ファッション雑誌などでは、コーディネートに迷ったときに合わせるものを考えなくてよい忙しいときに便利なアイテム、と紹介されていることが多いと思っていたので、この話は意外でした。
確かにコーディネートいらずで楽ではあるのですが、いつも同じように見えてしまうのがつまんないなあと思ってもいたので、これからはあまりワンピースは増やさないようにしようと思っています。