着るものをどうしたらいいか考える

着るのは楽しいけど、考えるのはもっと楽しい。

政近準子『人生は服、次第。』

 政近準子さんの本は、着るものをどうしたらいいか考える上でとても参考にしています。その中から一カ所だけ引用。

「自分がいいと思えばいい」という考え方が、とても小さいことだ

著者がイタリアで学んでいた時期、周囲のイタリア人たちから装いについてダメ出しを受けるという経験を通じて、好きな服を自分の好きなように着るだけでは足りないのだ、装いとはより深みをもった営みなのだ、と気づかされた、という箇所です。

政近さんはご自身のブログでも「装いは「ギフト」」だと、しばしば書かれています。その場にふさわしく装うことで、自分自身をその場にいる人たちへのプレゼントのような存在にできる、ということでしょうか。

何かの集まりに、綺麗な花束を持って行ったり、美味しいお酒やお菓子を手みやげにしたり、というのはよくありますが、自分の装いでもそういうことができるとしたら、世界が思ってもみなかった方向に広がるような気がします。

自分を素敵に見せたいという観点からの記事は他に山のようにあっても、このような考え方を教えてもらえることが、この方の本の貴重な点だと思っています。

人生は服、次第。

人生は服、次第。