メンズサイズのアイテムが使えるようになった
手持ちのアイテムの中に、メンズサイズのマウンテンパーカとブルゾンがあります。
形や色は気に入ってるので「ちょっと大きいんだよなー」と思いつつも、ときどき着ていました。
ですが、ビッグシルエットが流行ってきたおかげで、この春からは、ちょうど流行りのアイテムを着ているように見えてきました。身頃や袖がゆったりして肩が落ちているのが、ちょうどそんな風に見えるんだよね。
「サイズが合わない服はダメ」とは聞いていても、捨てられずにこっそり持ち続けていたアイテムたちです。まさかこんな日がめぐってこようとは。捨てないでよかったー!
それにしても、半年前の秋には大きすぎると思っていたサイズが、数か月で「いいかも」に変化するのって不思議だよね。手持ちのアイテムを使いやすくなるのはよかったけど、なんだか理不尽な気もします。
スタイルは甘口辛口だけじゃないぞ
「甘辛ミックスコーデ」とか「微糖派」などと言われるように、ファッションのスタイルを甘と辛に分類するという習慣があると思います。たとえばこんな記事はそうだよね。→そのファッション、甘口すぎてボヤけてない? 大人女子のピリっと締める甘辛ミックスの法則
今になって振り返ってみてわかったことですが、この分類に惑わされていくつも失敗したわー、と思います。
今になって思うと、私は甘口も辛口も似合わないタイプです。
さっき例にあげた記事なら「ふんわり」「かわいらしい」が甘口で、「エッジィ」「メンズライク」「ライダースジャケット」が辛口に当たるのでしょうけど、私はこれらがどれも似合わない人間であります。
「ふんわり」「かわいらしい」だとぼんやりしたりあか抜けなくなったりし、「エッジィ」「メンズライク」「ライダースジャケット」といったものには負けちゃうタイプ。
言葉で表現するなら、すっきりしてソフトで控えめ、といった路線が似合うのですが、これって甘くも辛くもないよね。強いて味にたとえて言えば「無味」「薄味」になるのかなあ?
ファッション誌の言うことだけを聞いていると、世の中には「甘口」「辛口」「甘辛ミックス」しか存在しないように見えていたんだけど、そういうことではなかったです。味の世界にだって醤油味やバターコンソメ味やのり塩味などがあるように、ファッションスタイルにももっと多様な他の路線、他の軸、他の道がありました。
いやはや、そんなことすらわからない人間だったせいで、似合わないアイテムに無駄にお金を費やしてきました。他にもそういう方がいらっしゃるかもしれないので、何かのお役に立てればというつもりで書いておきます。
おしゃれに罪悪感がある人のこと
おしゃれにうつつを抜かすのを、まるでいけないことのように言う人にときどき出会います。まあ、生活が破綻するほどやるのはどうかとは思うけど、自分のお金で好きなことして何が悪い、と私は思うので、その考えには少しも納得いかないです。好きなことにうつつくらい抜かさないと、何のための人生だ。
それから、自分の親がそういうことを言う人だったせいで今でもおしゃれすることに罪悪感がある、という人にも会います。すでに乗り越えたという人もある程度いるから、それも含めたら数としてそんなに珍しくない。ひょっとしたら世の中の半分くらいは多かれ少なかれそういう人かもしれない。あまり楽しい話ではないからご本人たちも多くは語らないけど。
そんなことを思ってたときに、たまたま下のリンク先の小町のトピを読んで、なんだか考え込んでしまいました。「楽しむことは罪」ってさあ……、こんな価値観を持たされてしまったら生きるのが無駄に辛くなって当然だよ。そんな呪縛は振り払っていいと思う。
身だしなみに無頓着な母に育てられた女性の現在は? : 生活・身近な話題 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
身だしなみやおしゃれに気を配ることは、すなわち自分と周りを慈しんで大切にすること。
このトピを読むと、逆にそのことが浮かび上がってきます。
断捨離とか「10着しかもたない」とかについても、やりすぎるとこの罪悪感に通底するものを感じて、最近は距離を置いています。
人間が築いてきた衣生活の文化は豊饒であり、楽しまれるものである。この基本からははずれないようにしたい。
じぶん専用コーディネートレシピを作ってみた
朝なにを着ようかと選ぶ際に、どのようにアイテムを組み合わせてコーディネートするかに、ある程度決まった方法ができてきました。こういうやり方をすれば、変なことにならずにそこそこ上手くいくという、じぶん専用必勝パターンです。頭の中の整理を兼ねて、書いてみます。
0準備 自分に合うアイテム一式がそろったワードローブ
これがないと何も始められません。卵がないのに目玉焼きを作りたいなんてチャレンジング過ぎます。自分に合う形・色・素材・目的のアイテムがまずは必要。そのために今までさんざんお金を費やしてきたはずであります(自戒を込めて)。
今日の一句「ありもので作れるものしか作れない」
1 まずは、トップスとボトムスを選ぶ
単品で見ればどれを選んでもそこそこ自分に合うはずですが、私はコントラストが強いコーデが苦手です。なので、トップスとボトムスは濃い色どうし、あるいは薄い色どうしを選びます。ネイビー×ネイビーとか、チョコレート×ボルドーとか、ライトグレー×ライトベージュとか、オフホワイト×シルバーとか。
トップスがジャケットとインナーなど複数になる場合も、できるだけ同じようなグループの色を選んで、あくまでコントラストは強くならないようにします。
2 どのくらいアクセントをつけるかを考える
その日の気分や行き先によって、1にどのくらいのアクセントをつけるかを考えます。
2-1 全身同じような色合いの相当控えめな配色でもそれなりに似合ってしまう人間なので、アクセントをつけたい気持ちがゼロなら、例えば全身をグレー(あるいはブルーとか、ライトベージュとか)でそろえる、でもOK。仕事に行くならこんなのがむしろ良かったりします。超かんたんコーデ。同じ色合いでアクセサリーなど素材感の違うものをいくつか重ねるとけっこう洗練されて見えて、お得であります。
2-2 「今日はちょっと遊びたい」っていう日なら、トップスとボトムス以外の小物アイテムでどんな差し色をするかを考えます。差し色はトップスとボトムスとはっきり違う色ならなんでもOKで、黄色など目立つ色でもいいし、黒とか真っ白のようなベーシックカラーでもいいです。帽子、スカーフ、ピアス、ネックレス、ブローチ、ブレスレット、ベルト、タイツ、靴、バッグなど。これらのうち、1~3つくらいの色をそろえてアクセントにします。それ以外の小物は目立たない色でなじませます。1か所だけにはっきり目立つ差し色を入れるのは、コーデを考えるのが簡単なわりに「おしゃれしてます」感が出て、これまたお得。
2-3 私にしては珍しく「大き目な面積で目立つ色・柄を使いたい」っていう気分なら、スカートやタイツなど顔から離れたアイテムを目立つ色・柄に替えます。そして、小物のうち1~2個くらいをこの色・柄にリンクさせます。このとき、顔周りにくるアイテム(トップスやスカーフ)には色・柄を持ってこないこと(自分が負けちゃうので)。この目立つアイテム以外を意識的に控えめにすると、主役・脇役がはっきりしてコーデとしてのまとまりが良くなります。
3 コートを選ぶ
1と2でせっかく作ったコーデも、上からコートを着るとまた別世界になってしまうので、注意が必要です。
3-1 簡単に、あるいは控えめにしたいときは、トップスと同じ色のコートを選ぶ。すると、コートを着ても脱いでも同じような印象になり1と2で作ったコーデが崩れません。
3-2 「コートで目立ちたい」という気分のときは、ボトムスとまったく違う色のコートを選ぶ。そのとき、靴、バッグ、タイツ、スカーフ、帽子など、コートを着ても見える小物とも、上手く調和する色のコートを選べば変になりません(ここはちょっと条件が難しいのでおのずと選べるコートは絞られます)。
じぶん専用レシピ、こんな感じかな?
できあがり!
2016年に買って失敗したもの……
先日書いた「2016年に買ってよかったもの」の続きです。今回は去年の失敗について。
去年から、服や小物、雑誌など衣生活関連の買い物をすべて記録しています。しばらくたった今、そのリストを見直してみると「なくてもよかったなー」と思うものも多々ありました。
1 いちばんよくある失敗パターン
ヤフオクやメルカリで「ちょっと気に入ったかも」程度のアイテムを安いからといって気軽に落札して、着てみたらイマイチだった、というパターンです。
1回2回ならまあ許せる範囲ですが、だんだん気がゆるんで自分のなかのハードルが下がり、いい加減になっちゃうんですね。これが1年間たまるとけっこうな量になりました(かかった金額は合計したくない~~)。
事前に試着はできないし、まったく冒険しないのもつまらないので、ある程度はしかたないのですが、それにしてもちょっと基準が甘すぎたよなー自分、とは思います。
初いらすとやさん!
2 もうひとつの失敗パターン
そして、もう一つの失敗パターンはこんな感じです。たとえば「グレーのワンピース」「ピンクベージュのハンドバッグ」といったぐあいに特定のアイテムを探している途中で、ある程度のそこそこのもので妥協して買ってしまう。そしてやっぱり気に入らない。
こちらのパターンも中古で安かったりすると、急に自分の中のハードルが甘くなって、「まあ安いんだし買っておくか」となりやすいんですよねー。
とはいえこれも対処は難しい。実物を手に取れないネットオークションでは、ときには予想をはるかに超えた当たりを引くこともあります。そういうギャンブル性が楽しかったりもするので……って、ギャンブル中毒の心配をしたほうがいいのかな??
反省
こうやって書き出していると、メルカリなどで「安い」と思うとつい買ってしまうというくせが自分にあるのがわかりました。
去年は、おととしの反省から、プチプラアイテムを買うことをかなり抑制しました。今年2017年はネットオークションで買うのももっと厳しくするようにしまーす。
それから、あまり服のことばかり考えない、というのが大事かもしれません。というのは、ここに書いたような適当な買い物は去年の前半に多かったのです。後半はなぜ少なくなったかというと、ジムに通って痩せることに関心が向いていたので、服を買うことを忘れていたから。以前はヤフオクを眺めていたような時間でトレーニング情報を漁ってました。2017年も続けてお腹を引っ込めます!
しばらくはこっち方向で……
★ 関連記事はこちら
ワードローブに加えるアイテムは2種類に分けられる
こちらの記事がとても参考になりました。
ワードローブに加える服には2種類あります。
1、定番のもの。合わせやすく、コーディネートの軸を成すもの
ex. 白シャツ、ボーダーシャツ、チノ、デニム、グレーのセーター、黒のタートル
2、皆が持っているものではない、自分にとってのスペシャルな一枚
ex. 綺麗な色のアイテム全般、H&Mで一目惚れした柄パンツ、ユーズドのツイードジャケット、旅先で買ったボヘミアンシャツ、etc,…
買い物は、常にこの二つのどちらかに当てはまるかどうか、
自分につきつけられている選択と思ってください。
これを読んだとき、いままでやってきたことが言葉になって整理されて、「なるほど」と腑に落ちました。
1の定番アイテムが揃えばコーディネートを組みやすくなるし、2の自分にとっての特別なアイテムが揃えば「自分はこういう人です」というのを表現しやすくなる。
服のことをちゃんと考えようと思い始める前の私は、どちらかというと2の方にばかり興味があって、1をおろそかにしていました。好きなものを集めているはずなのにまとまりがつかず、ごちゃごちゃしたコーディネートになってしまっていました。
いっぽうで、1だけじゃつまんない、ということもよくわかります。全身ユニクロとか全身無印とかってそういう状態のことだよね。そして、たとえば「全身が流行アイテム」なんかも、その人らしさが見えないという意味で同じつまらなさがある。
で、パーソナルスタイリストさんにアドバイスを受けて方針を作ってからやっていたのは、つまり「服はおもに1、小物はおもに2」というそろえ方だったわけです。そのことも今はっきりわかりました。
買い物は、常にこの二つのどちらかに当てはまるかどうか、
自分につきつけられている選択と思ってください。
おっしゃる通りであります。買い物のときには常に意識なのであります。
よーく考えようー
2016年に買ってよかったもの
2017年に入ってしまいましたが、昨年2016年に「買って良かった!」と思えるものをご紹介します。
2016年は、服関係で使ったお金と入手したアイテムをすべて記録しておきました。見直してみると失敗や無駄遣いも多々(多少ではなく多々…)あるのですが、そっちの話はまたいずれ……。まずは良かったものから。見直してみるとほとんど小物。服は必要なものがもう揃っているということもありますが、小物はとても使えるんだということもよく分かります。
2月 スカラップのクリーム色ベロアストール/antipast
直径5センチくらいの半円がつながったスカラップ型の細長いストール。素材と形が自分に合うようで、マフラー代わりに巻いているとよく褒められました。ふだんも普通に使っていましたが、光沢あるベロア素材なのでダークな色のワンピースに合わせて友人の結婚式にまで持っていきました。いかにも自分らしいアイテムってこういう物。中古で安く入手したのに一生ずーっと使えそうです。
3月 紫リネンシャンブレーワンピース/fog linen work
夏用に涼しいワンピースが欲しい、と思いこれまた中古で安く購入。色がとても顔映りがよいのと素材がとても涼しいのとで超お気に入りに。外に着ていくために買ったのですが、あまりに気持ちよすぎて家着にして夏の間毎日のように着ていました。もう一枚同じものが欲しいくらい。夏はリネンのワンピース一択でいいのかもしれないなー。
6月 緑とオレンジのトートバッグ/tricoté
とても目が詰んで丈夫なニット生地でできたバッグです。見た目はくたっと柔らかさがありつつ適度にハリもあるという、ちょっと変わった素材。ユニセックス仕様なのでサイズがたっぷりとあり物がたくさん入ります。ジム通いにも便利に使えました。現行アイテムなのに中古でとても安く入手できたのがほんとにラッキー。軽くて使いやすいので愛用していましたが、秋口からは秋らしい色合いのためさらに活躍しています。
6月 ネイビーの長財布・パーティバッグ/hiroko hayashi
以前より欲しいと思っていたアイテムに限定版ネイビーが出たと聞いて迷わず決断。お財布にしてはかなり大きめですが、その代わり名刺やボールペンやハンコまで一緒に入れています。持ち手のチェーンを付けられるのでパーティ用バッグとしても使用可だそうですが、普段にも持ち手は便利。毎日愛用中。
7月 ネイビーの夏用羽織りニット/ノーブランド
とりあえず間に合わせのつもりでプチプラで買いましたが、週に3日は着ました。今まで見落としていましたが、これは私に必要なベーシックアイテムだったんだな。ドルマンスリーブでゆったりシルエットなのが、風通しもよく着やすかった。
7月 ラズベリー色のガウチョパンツ/ノーブランド
「差し色で大きなアイテムは使いにくい」なんて先日別な記事で書きましたが、いやいやどうして、冬になるにつれて一層活躍度がアップしてきました。鮮やかな赤でクリスマスシーズンに良し。お正月に良し。ただ、プチプラなので、将来的に同じような役割をするアイテムに買い替えてもいいかも。
10月 オレンジと紫とグレーの毛糸スヌードと手袋のセット/ノーブランド
近所のショッピングモールの中にあるエスニック衣料のお店でピンときて買いました。ウール100%で暖かく、ちょうどよいボリューム。紫とグレーが自分の色なので選びましたが、実際つけてみるとオレンジが温かみある印象で良いアクセントに。スヌードと手袋を両方つけただけで全身コーディネートが出来上がります。前出のオレンジのトートバッグとも偶然よく合い、一緒に使っています。
12月 ネイビーのチロリアンシューズ/Paraboot
なぜか急に夫がパラブーツの靴をどれか買ってあげると言い出したので、買ってもらいました(理由はいまだよくわからないのですが……まあ、ありがとう)。パラブーツといえばこれというモデルに今シーズンは限定色でネイビーがあったので、迷わず決めました。雨でも気にせず履ける仕様でありながら見た目はちょっとかわいらしい。カジュアルですが革靴なので高級感もあります。そしてなにより靴が決まると全身のコーディネートが引き締まります。スニーカーがイマイチ苦手でカジュアル靴に困っていましたが今後はこれでいこう。
★ 関連の過去記事はこちらからどうぞ。
★さらに一年前の話はこちら。
「私服の制服化」にアイテム追加
今まで手を出さなかったアイテムに手を出しました。
柄物のスカートです。
自分の「制服」を決めたときには入れなかったアイテムなのですが、取り入れてみると、意外といいかも。
そもそも、冬に寒色を中心にしたコーディネートをすると、どうも寒そうに見えるのが気になって、この冬は温かみのある色を取り入れたいと思っていたところでした。
また、柄でごちゃごちゃするのが苦手なので、遠目には無地に見えるようなアイテムを選ぶようにしてましたが、これも寂しくなりやすい原因の一つ。
こういった問題をクリアするなら、普通は「ストールやスカーフで色柄を取り入れる」といった答えが有効なのでしょうが、顔まわりにごちゃごちゃした柄が来ると、すぐ負けてしまうわたくしめであります。
実は従来もブラウスには色柄を許容してきているのですが、正直なところ、顔まわりに来る色柄に自分がときどき負けているのが自分でもわかり、カーディガンやジャケットを重ねて柄の面積を小さくして着てます。
じゃあ、どうしたらいいの〜〜? ということで「顔から離せば色柄も大丈夫なのでは」と思いつき、柄スカートを買って合わせてみたところ、よいアクセントになってます。一応、柄の中には自分のベースカラーがいくつも含まれるようにして保険をかけました。
自分の「制服」には、「スカート」自体を入れてなかったので、スカートをわざわざ買うのも久しぶりです。
コーディネートの幅が広がりそうで、これからが楽しみです。
★いままでの「私服の制服化」については、こちらで書いています。
冬に良さそうなインナー見つけた
ユニクロをのぞいてたら、良さそうなインナーを発見したので買ってきました。これ。
ウールとポリエステル混紡のタートルネックTシャツです。
いままではヒートテックを買っていましたが、ヒートテックが首元や袖口から見えるとヨレヨレしていて貧乏臭い感じになっちゃいます。かと言って、インナーとして着るにはセーターでは分厚すぎる。コットンの長袖Tでは寒い。そういう隙間を突いたアイテム。
どの色もベーシックで使えそうですが、試着してみてダークグレーのSサイズを選びました。ジャケットやカーディガン、シャツの下に着るのにさっそく重宝してます。
ちなみに、私はこういう「ちらっと見えるインナー」類は、無彩色(グレーの濃淡)にすることに決めました。たとえば、今回のバリエーションにあるグレーがかったブルーはわりと自分に合う色なので、シャツなど他のアイテムであれば買ってもおかしくなかったです。でも、色味があると差し色扱いになっちゃいます。差し色って基本的には目立たせるためのものなので、それなりの高級感がないとつらい。これは背景に徹してほしいアイテムなので、無彩色を選ぶことに。
差し色アイテムを再考
秋が深まってきて、いろいろなアイテムを組み合わせて着るのが楽しいこのごろです(毎朝楽しい!)。
何度かすでに書いていますが、私はグレーやブルー、シルバー、ライトベージュを基本色にしているため、秋冬にはどうしても寒々しい印象のコーディネートになりがちなのが、面白くないのです。
そこで、差し色用にマスタード色や赤のセーターを取り入れてみたりしたけど、どうも落ち着かない。この夏にもラズベリー色のガウチョをプチプラで買ったんだけど、数回着ると「もういいや…」という気分になってしまう。
立ち止まって理由を考えてみると、おそらく、差し色アイテムの印象が強すぎてコーディネート全体がそのアイテムの印象に引っぱられすぎるのではないかと。そういうのが素敵にはまる人もいるけど、コーデ自撮りを見ていると私はやはりそういうタイプではなかった。強い色のアイテムをたまに気分転換に着るのはいいけど、しょっちゅう着るにはなんだかな、という感じです。
お店のディスプレイやファッション雑誌という場では、差し色を使ったコーディネートのほうが華やかに映るから、そういったコーデが多いのは理解できるのですが、自分が真似する必要はなかったのでした。
こういうときの解決法は、やはり「小物で取り入れる」なんだろうな。
たとえばタイツに、かなり鮮やかな赤や黄色をもってきていいのかもしれない。タイツについては、すでにいくつか色柄ものをそろえてはいるのですが、ほどほどに大人しいもの(ボルドーやブルーなど)ばかりでした。
今後、秋冬のセーターで欲しくなるようなビビッドな差し色を、タイツ、ソックス、ストール、帽子、手袋、バッグ、ヘアゴム、靴ひも、ブローチといった、小さな面積の小物にとりいれるようにしようかな。そして、トップスとボトムスからは逆にこういった鮮やかな色を減らしていくようにしようかと思います。
こういう方針は、よく見ると自分で過去に何度も書いていたりします(!)。なのに、冬の暖かそうな色合いのニットを見かけると、ついつい手を出してしまってました。自分で考えて決めた方針をもっときちんと守るようにしてみよう。
「88診断」というものがあるらしい
「結果に振り回されるな」等と最近は批判されがちな「○○診断」系ですが、「88診断」
(88診断 - シンデレラプランニング|CINDERELLA PLANING)というものがあるのを知りました。
「テイストスケール法」の22テイスト(テイストスケール法の紹介 | Impression & Expression)に春夏秋冬のパーソナルカラー4種類を掛け合わせて、似合うスタイルを88タイプに分類してくれるというもののようです。
この「88診断」は受けてはいないのですが、いままでにやってみた診断やパーソナルスタイリストさんからのアドバイスを総合してみると、たぶん私は図の中の「ソフトモダン」じゃないかな。
この図でソフトモダンの近くにあるナチュラルやノーブルやエレガントも、そこそこいける自覚があります。いずれにしても、この図の右上の世界の住人であることに間違いない。
最近は、ライフスタイル全般がゆるっとしてきてナチュラル寄りになっているのですが、とくに仕事服についてはもうちょっとモダン成分を足してクールに見えるように心がけようっと。
「88診断」は、この22種類のテイスト名と「○○系」という説明が、めざす方向をイメージしやすくていいですね。服装で表現したい方向性を調整したり、軸になるアイテムをそろえたりするときに役立ちそう。自分からかけ離れたテイストもヒントとして参考になります。
海外旅行先で服装について考える
少し前に、旅行でフィレンツェに行きました。私でさえ行くくらいの場所なので、世界中から観光客が集まってくる街です。地元の人に混じって世界中のさまざまな地域の人が街中を歩いていました。
ヨーロッパに行くとハッとするのは、金髪や茶色の髪の人が、薄いクリーム色からベージュ、茶色のグラデーションで、自分の髪色に合わせた装いをしているのを見たときです。すごくベージュが綺麗にはまっていて、ああいう感じは日本ではまず見かけないものだと思います。「ベージュは黄味を帯びているから日本人の肌色に合う」なんて話を見かけることもありますが、そんなおおざっぱなもんじゃないよね。ベージュはヨーロピアンが得意な色、だとつくづく思います。
観光客の中には、東アジア系の見かけの人もけっこういて、中国や韓国から来てるっぽい人はそれなりに目立って目を引きます。韓国の人はきちんとメイクをしていて着ているものも流行りのものでパリッと決めているという印象があります。中国の人服そのものにそんなにこだわっている感はないけど、何人かで連れ立っていて声が大きく存在感があります。
……で、話としてはよくある話なんですけど、こういう場所で日本人を見かけると存在感が薄いんですよね~。日本語が聞こえてくるから日本人がいるなと思って振り返ってみるけど、そうやってわざわざ探そうとしないと見つからないほど存在感がなくて、目に入らない感じでした。服装は取り立てて言うほどダメでもないけど「おしゃれだな」と目を引くこともない感じ。身体が薄くて背丈がなくて、とにかく「ちっちゃい」印象。あら、そこに誰かいたの?みたいな。
私もそう見えてるんだろうけど。とても不思議であります。何なんでしょうあの現象は。
理由はあまりわからないながらに、もうちょっと思いつくことを書いてみると、とくにシンプルベーシック(トレンチコートやパーカーにシャツ、デニム、スニーカー、みたいな)な格好をしていると辛いと思いました。こういう「なんでもない」格好こそ、もっと背が高くて身体そのものに存在感がある人たちと同じように着ていると、ただただ周囲に迫力負けして中の人の存在が消し飛ぶ感じで、なんというか辛いものがありました。腕まくりとか着やせとか抜け感とか、そんな小細工には何の効果もない。
こういう場では、全身ヒョウ柄おばちゃんスタイルの人のほうがずっとましでした。その人の個性が見えるという意味で。また、「観劇したりいいレストランに行く時に海外でも着物を着る」という話を聞きますが、それはアリだというのもわかります。「自分は何者か」を美しく洗練された形で示せるから。
小奇麗に無難にまとめるよりも、「私はこういう人!」というのをバーンと出しているほうが見る人には魅力的に映る。ちょっと破綻しているくらいでむしろちょうどいい。そういうことなのかなあ……?
ただ、フィレンツェでとても貧相に見えたシンプルベーシックな格好が、日本に戻ってきたとたんに普通に見えるから不思議。日本にいると「はみださない」「人と違うことをしない」ことをよしとする意識が強くなるのかなあ……?
いろいろと考えさせられる機会でありました。
なお、イタリアは男性のスーツ姿がすごくかっこいい人が多かったです。皆ピタッと身体にあったサイズのスーツを着こなしていて、お腹が出ていたりしてもそれはそれで格好いい、みたいな。
秋冬トレンドと自分的距離感
このまえユニクロの前を通りがかったら、すっかり秋アイテムだらけになってました。ついつい誘い込まれて中を見て回りましたが、今シーズンはくすんだベージュやカーキ、黄土色、煉瓦色みたいな色が多いですね。
見ている分には秋らしくて素敵なのですが、私は「くすみ色」はものすごく顔映りが良くないので、これは避けるの一手です(「地味なおばさん」になりたければ超似合うんだけどね;;)。
それから、樹木希林がこんな格好している記事を見ました。
こういう「色色色色柄柄柄柄」みたいな組み合わせもトレンドだとは噂には聞いておりますが、どう考えても自分が負けてしまうのが確定なので、取り入れられる気がしません(ついでに言うと、希林さん自身ももう少し穏やかコーデの方がお似合いだとおもうけど)。
自分ができるとしたら、アクセサリーを増量する、とか、シルクのスカーフをバッグに巻いてみる、くらい…かな…?
今シーズンは全体的にスルー気味で行きたいと思います。
年を取ったら良いものを着たほうがいいという話
8月からジム通いを始め、面白くてすっかりそちらに夢中になっていました。トレーニング用のウェアをそろえたり、とか、ね。(やっぱりそこか!)
今までしなかったことをするようになってみると、いろいろ気づく点があります。
たとえば、ふだん仕事に行くときの服に比べてジム用の服は露出がだいぶ多いのですが、それは鍛えた自分の身体こそがアクセサリーだからなんだなあ…、とか。身体をうまく隠すよりも、見せびらかすことに重点をおいた服選びになるんだよね。なので私もふだんは着ないノースリーブや、トレーニング用ブラを見せること前提の開きの多いトップスなどを選んでみたりしています。
もう一つ気づいたのが、「世の中にはこんなに高齢者がいるのか」ということ。私の場合、職場と家の往復生活だと定年以上の年齢の人に基本的に会うことがないし、業界としても比較的若い人向けなので、こんなに大勢の高齢者に入れ代わり立ち代わり会うという機会が初めてでした。
しかも、ジムだから半袖半ズボンといったそこそこ露出のある格好をするわけで、否応なしにいろんな年代の人のいろんな身体を目にします。
するとやっぱり、若者に比べたらものすごく衰えているんだよね。お肌の質感も身体機能も。
個人差があるといっても微々たるもので、年を取ったらどうしたって身体は衰えて、よぼよぼになってしまう。若者の光り輝くような身体の美しさには何をどうしてもかなわない。
正直なところ、ショックを受けました。自分もそれなりに年を取ってきたために、おのれの身に重ねてショックを受けた面もあります。
……まあ、とはいえ、ジムに行くようになって急にこんなにショックを受けるというのは、逆に考えると、それ以前はあまりそんな風に思っていなかった、ということでもあります。
つまりは、ジム以外の場所では、服で身体をうまく隠すことによって、衰えを目立たなくできているのだということ。改めて、服ってすごい。
そして、もう一歩踏み込んで言うと、顔や髪や手といった服で隠せない部分の衰えを補うためにも、ほかの部分の服ができる限り上質であるほうがいい、とわかりました。衰えによって、身体そのものが光り輝く感じ(まさにオーラであります)は失われてしまうけど、代わりに質の良い服が持っている輝き(これって服のオーラなんですかね?)で、少しは補填することができるのであり、やらないよりずっとまし。
逆に言うと、自分自身がよれよれしているうえに服もよれよれしていたら、目も当てられない、です。
こんな心配するのはまだまだ先、と思い込んでいましたが、そろそろ自分の服選びにこういう観点を持ち込んでもいいかもしれないなあ…と思いました。
着回しできるワンピース、着回しできないワンピース
毎日暑いです。こう暑いとワンピースしか着られません。
トップスとボトムスがつながっているおかげで、ウエストのところも風通しがよいので、ついつい毎朝ワンピースに手が伸びてしまいます。週5日のうち3日はワンピースを着ているような気がします。そして、週末も出かけるときには「着替えが楽だから」という理由で、やはりワンピースを着ている。もう、すごい活躍ぶりです。
着回しできるワンピースとは?
さて、その中でもとくによく着ているのが、去年買ったチャコールグレーの半袖のワンピース。ちなみに買った時の話はこちら。
こういうダークなベーシックカラーのワンピースは、最強に着回しが利くアイテムだと実感しています。ジャケットを羽織ったりストールやベルトやネックレスで変化をつけるなど、ありとあらゆるコーディネートのベースになる。そして、ただ一枚で着ることもできる。服そのものがあまり主張しないので、しょっちゅう着ていても全然おかしくないんだよね。
去年も買ってから何度も着ましたが、今年ももちろんガンガン着ております。
じゃあ、着回しできないワンピースとは?
この去年買ったワンピースがとてもよく使えるので、直後のセールで色違いのを買えばいいんじゃないかと思いついて、取り寄せました。しかし、結局購入にはいたりませんでした。色違いのは、薄いブラウンで、地紋がグレーのよりももっと目立つ配色でした。そうなると、ちょっと目立つのでやはり週に何度も着るわけにいかないんですね。それに、何にでも合わせられるというわけでもない。そして、形と生地がすでに持っているものと同じだと、全然別のアイテムよりも飽きやすいという面もあります。
パーソナルカラー等をまだ知らなかった時期には、もっと派手な柄のワンピースを持っていたこともあります。全身に柄が入るとよく目立つので、一週間に一回のペースですら着られなかったという記憶があります(気にせず着ちゃうという手もあるのかもしれませんが、1~2か月に一回くらいだったかも)。しかも色・柄が主張してくるので、合わせるほかのアイテムもすごく限られてしまって、毎回「もう面倒だから一枚で着ちゃえ」となる。ある意味で、究極に着回しが利かない存在でした。勝負服的な意味での存在感はすごいんだけどね。
ワンピースをどう考えればいいんだろう
……と、思うと、同じワンピースとはいえ、色・柄によって全然アイテムとしての性格が違う。「服の数を減らそう」という考えをもっていると、ダークでベーシックカラーのワンピースが良いということになりますけど、なんだかときどき派手柄を着たくなるときもあるな。今はその辺にブレーキをかける知恵がついたので「派手なワンピースじゃなくて派手柄のブラウスを、ヤフオクやメルカリで買う」みたいにしてしのいでいたりします。
ワンピースについては、今までにもいろいろ考えが変わって右往左往しています。下記の記事もよかったらご覧ください。