着るものをどうしたらいいか考える

着るのは楽しいけど、考えるのはもっと楽しい。

2016年に買ってよかったもの

2017年に入ってしまいましたが、昨年2016年に「買って良かった!」と思えるものをご紹介します。

2016年は、服関係で使ったお金と入手したアイテムをすべて記録しておきました。見直してみると失敗や無駄遣いも多々(多少ではなく多々…)あるのですが、そっちの話はまたいずれ……。まずは良かったものから。見直してみるとほとんど小物。服は必要なものがもう揃っているということもありますが、小物はとても使えるんだということもよく分かります。

 

2月 スカラップのクリーム色ベロアストール/antipast

直径5センチくらいの半円がつながったスカラップ型の細長いストール。素材と形が自分に合うようで、マフラー代わりに巻いているとよく褒められました。ふだんも普通に使っていましたが、光沢あるベロア素材なのでダークな色のワンピースに合わせて友人の結婚式にまで持っていきました。いかにも自分らしいアイテムってこういう物。中古で安く入手したのに一生ずーっと使えそうです。

 

3月 紫リネンシャンブレーワンピース/fog linen work

夏用に涼しいワンピースが欲しい、と思いこれまた中古で安く購入。色がとても顔映りがよいのと素材がとても涼しいのとで超お気に入りに。外に着ていくために買ったのですが、あまりに気持ちよすぎて家着にして夏の間毎日のように着ていました。もう一枚同じものが欲しいくらい。夏はリネンのワンピース一択でいいのかもしれないなー。

 

6月 緑とオレンジのトートバッグ/tricoté

とても目が詰んで丈夫なニット生地でできたバッグです。見た目はくたっと柔らかさがありつつ適度にハリもあるという、ちょっと変わった素材。ユニセックス仕様なのでサイズがたっぷりとあり物がたくさん入ります。ジム通いにも便利に使えました。現行アイテムなのに中古でとても安く入手できたのがほんとにラッキー。軽くて使いやすいので愛用していましたが、秋口からは秋らしい色合いのためさらに活躍しています。

 

6月 ネイビーの長財布・パーティバッグ/hiroko hayashi

以前より欲しいと思っていたアイテムに限定版ネイビーが出たと聞いて迷わず決断。お財布にしてはかなり大きめですが、その代わり名刺やボールペンやハンコまで一緒に入れています。持ち手のチェーンを付けられるのでパーティ用バッグとしても使用可だそうですが、普段にも持ち手は便利。毎日愛用中。

 

7月 ネイビーの夏用羽織りニット/ノーブランド

とりあえず間に合わせのつもりでプチプラで買いましたが、週に3日は着ました。今まで見落としていましたが、これは私に必要なベーシックアイテムだったんだな。ドルマンスリーブでゆったりシルエットなのが、風通しもよく着やすかった。

 

7月 ラズベリー色のガウチョパンツ/ノーブランド

「差し色で大きなアイテムは使いにくい」なんて先日別な記事で書きましたが、いやいやどうして、冬になるにつれて一層活躍度がアップしてきました。鮮やかな赤でクリスマスシーズンに良し。お正月に良し。ただ、プチプラなので、将来的に同じような役割をするアイテムに買い替えてもいいかも。

 
10月 オレンジと紫とグレーの毛糸スヌードと手袋のセット/ノーブランド

近所のショッピングモールの中にあるエスニック衣料のお店でピンときて買いました。ウール100%で暖かく、ちょうどよいボリューム。紫とグレーが自分の色なので選びましたが、実際つけてみるとオレンジが温かみある印象で良いアクセントに。スヌードと手袋を両方つけただけで全身コーディネートが出来上がります。前出のオレンジのトートバッグとも偶然よく合い、一緒に使っています。

 

12月 ネイビーのチロリアンシューズ/Paraboot

なぜか急に夫がパラブーツの靴をどれか買ってあげると言い出したので、買ってもらいました(理由はいまだよくわからないのですが……まあ、ありがとう)。パラブーツといえばこれというモデルに今シーズンは限定色でネイビーがあったので、迷わず決めました。雨でも気にせず履ける仕様でありながら見た目はちょっとかわいらしい。カジュアルですが革靴なので高級感もあります。そしてなにより靴が決まると全身のコーディネートが引き締まります。スニーカーがイマイチ苦手でカジュアル靴に困っていましたが今後はこれでいこう。

 

★ 関連の過去記事はこちらからどうぞ。

rci.hatenablog.com

 

rci.hatenablog.com

 

rci.hatenablog.com

 

★さらに一年前の話はこちら。 

rci.hatenablog.com

 

rci.hatenablog.com

 

rci.hatenablog.com

 

 トピック「2016年ベスト」

「私服の制服化」にアイテム追加

今まで手を出さなかったアイテムに手を出しました。

柄物のスカートです。

自分の「制服」を決めたときには入れなかったアイテムなのですが、取り入れてみると、意外といいかも。

そもそも、冬に寒色を中心にしたコーディネートをすると、どうも寒そうに見えるのが気になって、この冬は温かみのある色を取り入れたいと思っていたところでした。

また、柄でごちゃごちゃするのが苦手なので、遠目には無地に見えるようなアイテムを選ぶようにしてましたが、これも寂しくなりやすい原因の一つ。

こういった問題をクリアするなら、普通は「ストールやスカーフで色柄を取り入れる」といった答えが有効なのでしょうが、顔まわりにごちゃごちゃした柄が来ると、すぐ負けてしまうわたくしめであります。

実は従来もブラウスには色柄を許容してきているのですが、正直なところ、顔まわりに来る色柄に自分がときどき負けているのが自分でもわかり、カーディガンやジャケットを重ねて柄の面積を小さくして着てます。

じゃあ、どうしたらいいの〜〜? ということで「顔から離せば色柄も大丈夫なのでは」と思いつき、柄スカートを買って合わせてみたところ、よいアクセントになってます。一応、柄の中には自分のベースカラーがいくつも含まれるようにして保険をかけました。

自分の「制服」には、「スカート」自体を入れてなかったので、スカートをわざわざ買うのも久しぶりです。

コーディネートの幅が広がりそうで、これからが楽しみです。

 

 ★いままでの「私服の制服化」については、こちらで書いています。

rci.hatenablog.com

 

rci.hatenablog.com

 

冬に良さそうなインナー見つけた

ユニクロをのぞいてたら、良さそうなインナーを発見したので買ってきました。これ。

www.uniqlo.com

ウールとポリエステル混紡のタートルネックTシャツです。

いままではヒートテックを買っていましたが、ヒートテックが首元や袖口から見えるとヨレヨレしていて貧乏臭い感じになっちゃいます。かと言って、インナーとして着るにはセーターでは分厚すぎる。コットンの長袖Tでは寒い。そういう隙間を突いたアイテム。

どの色もベーシックで使えそうですが、試着してみてダークグレーのSサイズを選びました。ジャケットやカーディガン、シャツの下に着るのにさっそく重宝してます。

 

ちなみに、私はこういう「ちらっと見えるインナー」類は、無彩色(グレーの濃淡)にすることに決めました。たとえば、今回のバリエーションにあるグレーがかったブルーはわりと自分に合う色なので、シャツなど他のアイテムであれば買ってもおかしくなかったです。でも、色味があると差し色扱いになっちゃいます。差し色って基本的には目立たせるためのものなので、それなりの高級感がないとつらい。これは背景に徹してほしいアイテムなので、無彩色を選ぶことに。

 

差し色アイテムを再考

秋が深まってきて、いろいろなアイテムを組み合わせて着るのが楽しいこのごろです(毎朝楽しい!)。

何度かすでに書いていますが、私はグレーやブルー、シルバー、ライトベージュを基本色にしているため、秋冬にはどうしても寒々しい印象のコーディネートになりがちなのが、面白くないのです。

そこで、差し色用にマスタード色や赤のセーターを取り入れてみたりしたけど、どうも落ち着かない。この夏にもラズベリー色のガウチョをプチプラで買ったんだけど、数回着ると「もういいや…」という気分になってしまう。

立ち止まって理由を考えてみると、おそらく、差し色アイテムの印象が強すぎてコーディネート全体がそのアイテムの印象に引っぱられすぎるのではないかと。そういうのが素敵にはまる人もいるけど、コーデ自撮りを見ていると私はやはりそういうタイプではなかった。強い色のアイテムをたまに気分転換に着るのはいいけど、しょっちゅう着るにはなんだかな、という感じです。

お店のディスプレイやファッション雑誌という場では、差し色を使ったコーディネートのほうが華やかに映るから、そういったコーデが多いのは理解できるのですが、自分が真似する必要はなかったのでした。

 

こういうときの解決法は、やはり「小物で取り入れる」なんだろうな。

たとえばタイツに、かなり鮮やかな赤や黄色をもってきていいのかもしれない。タイツについては、すでにいくつか色柄ものをそろえてはいるのですが、ほどほどに大人しいもの(ボルドーやブルーなど)ばかりでした。

今後、秋冬のセーターで欲しくなるようなビビッドな差し色を、タイツ、ソックス、ストール、帽子、手袋、バッグ、ヘアゴム、靴ひも、ブローチといった、小さな面積の小物にとりいれるようにしようかな。そして、トップスとボトムスからは逆にこういった鮮やかな色を減らしていくようにしようかと思います。

こういう方針は、よく見ると自分で過去に何度も書いていたりします(!)。なのに、冬の暖かそうな色合いのニットを見かけると、ついつい手を出してしまってました。自分で考えて決めた方針をもっときちんと守るようにしてみよう。

「88診断」というものがあるらしい

「結果に振り回されるな」等と最近は批判されがちな「○○診断」系ですが、「88診断」

88診断 - シンデレラプランニング|CINDERELLA PLANING)というものがあるのを知りました。

「テイストスケール法」の22テイスト(テイストスケール法の紹介 | Impression & Expression)に春夏秋冬のパーソナルカラー4種類を掛け合わせて、似合うスタイルを88タイプに分類してくれるというもののようです。

http://cinderella-planning.com/images/service/img_88.png

この「88診断」は受けてはいないのですが、いままでにやってみた診断やパーソナルスタイリストさんからのアドバイスを総合してみると、たぶん私は図の中の「ソフトモダン」じゃないかな。

この図でソフトモダンの近くにあるナチュラルやノーブルやエレガントも、そこそこいける自覚があります。いずれにしても、この図の右上の世界の住人であることに間違いない。

最近は、ライフスタイル全般がゆるっとしてきてナチュラル寄りになっているのですが、とくに仕事服についてはもうちょっとモダン成分を足してクールに見えるように心がけようっと。

「88診断」は、この22種類のテイスト名と「○○系」という説明が、めざす方向をイメージしやすくていいですね。服装で表現したい方向性を調整したり、軸になるアイテムをそろえたりするときに役立ちそう。自分からかけ離れたテイストもヒントとして参考になります。

 

海外旅行先で服装について考える

 少し前に、旅行でフィレンツェに行きました。私でさえ行くくらいの場所なので、世界中から観光客が集まってくる街です。地元の人に混じって世界中のさまざまな地域の人が街中を歩いていました。

ヨーロッパに行くとハッとするのは、金髪や茶色の髪の人が、薄いクリーム色からベージュ、茶色のグラデーションで、自分の髪色に合わせた装いをしているのを見たときです。すごくベージュが綺麗にはまっていて、ああいう感じは日本ではまず見かけないものだと思います。「ベージュは黄味を帯びているから日本人の肌色に合う」なんて話を見かけることもありますが、そんなおおざっぱなもんじゃないよね。ベージュはヨーロピアンが得意な色、だとつくづく思います。

観光客の中には、東アジア系の見かけの人もけっこういて、中国や韓国から来てるっぽい人はそれなりに目立って目を引きます。韓国の人はきちんとメイクをしていて着ているものも流行りのものでパリッと決めているという印象があります。中国の人服そのものにそんなにこだわっている感はないけど、何人かで連れ立っていて声が大きく存在感があります。

……で、話としてはよくある話なんですけど、こういう場所で日本人を見かけると存在感が薄いんですよね~。日本語が聞こえてくるから日本人がいるなと思って振り返ってみるけど、そうやってわざわざ探そうとしないと見つからないほど存在感がなくて、目に入らない感じでした。服装は取り立てて言うほどダメでもないけど「おしゃれだな」と目を引くこともない感じ。身体が薄くて背丈がなくて、とにかく「ちっちゃい」印象。あら、そこに誰かいたの?みたいな。

私もそう見えてるんだろうけど。とても不思議であります。何なんでしょうあの現象は。

理由はあまりわからないながらに、もうちょっと思いつくことを書いてみると、とくにシンプルベーシック(トレンチコートやパーカーにシャツ、デニム、スニーカー、みたいな)な格好をしていると辛いと思いました。こういう「なんでもない」格好こそ、もっと背が高くて身体そのものに存在感がある人たちと同じように着ていると、ただただ周囲に迫力負けして中の人の存在が消し飛ぶ感じで、なんというか辛いものがありました。腕まくりとか着やせとか抜け感とか、そんな小細工には何の効果もない。

こういう場では、全身ヒョウ柄おばちゃんスタイルの人のほうがずっとましでした。その人の個性が見えるという意味で。また、「観劇したりいいレストランに行く時に海外でも着物を着る」という話を聞きますが、それはアリだというのもわかります。「自分は何者か」を美しく洗練された形で示せるから。

小奇麗に無難にまとめるよりも、「私はこういう人!」というのをバーンと出しているほうが見る人には魅力的に映る。ちょっと破綻しているくらいでむしろちょうどいい。そういうことなのかなあ……?

 

ただ、フィレンツェでとても貧相に見えたシンプルベーシックな格好が、日本に戻ってきたとたんに普通に見えるから不思議。日本にいると「はみださない」「人と違うことをしない」ことをよしとする意識が強くなるのかなあ……?

 

いろいろと考えさせられる機会でありました。

 

 

なお、イタリアは男性のスーツ姿がすごくかっこいい人が多かったです。皆ピタッと身体にあったサイズのスーツを着こなしていて、お腹が出ていたりしてもそれはそれで格好いい、みたいな。

 

 

秋冬トレンドと自分的距離感

このまえユニクロの前を通りがかったら、すっかり秋アイテムだらけになってました。ついつい誘い込まれて中を見て回りましたが、今シーズンはくすんだベージュやカーキ、黄土色、煉瓦色みたいな色が多いですね。

UNIQLO|ユニクロ公式サイト

見ている分には秋らしくて素敵なのですが、私は「くすみ色」はものすごく顔映りが良くないので、これは避けるの一手です(「地味なおばさん」になりたければ超似合うんだけどね;;)。

 

それから、樹木希林がこんな格好している記事を見ました。

www.asahi.com

こういう「色色色色柄柄柄柄」みたいな組み合わせもトレンドだとは噂には聞いておりますが、どう考えても自分が負けてしまうのが確定なので、取り入れられる気がしません(ついでに言うと、希林さん自身ももう少し穏やかコーデの方がお似合いだとおもうけど)。

自分ができるとしたら、アクセサリーを増量する、とか、シルクのスカーフをバッグに巻いてみる、くらい…かな…?

今シーズンは全体的にスルー気味で行きたいと思います。

年を取ったら良いものを着たほうがいいという話

8月からジム通いを始め、面白くてすっかりそちらに夢中になっていました。トレーニング用のウェアをそろえたり、とか、ね。(やっぱりそこか!)

今までしなかったことをするようになってみると、いろいろ気づく点があります。

たとえば、ふだん仕事に行くときの服に比べてジム用の服は露出がだいぶ多いのですが、それは鍛えた自分の身体こそがアクセサリーだからなんだなあ…、とか。身体をうまく隠すよりも、見せびらかすことに重点をおいた服選びになるんだよね。なので私もふだんは着ないノースリーブや、トレーニング用ブラを見せること前提の開きの多いトップスなどを選んでみたりしています。

もう一つ気づいたのが、「世の中にはこんなに高齢者がいるのか」ということ。私の場合、職場と家の往復生活だと定年以上の年齢の人に基本的に会うことがないし、業界としても比較的若い人向けなので、こんなに大勢の高齢者に入れ代わり立ち代わり会うという機会が初めてでした。

しかも、ジムだから半袖半ズボンといったそこそこ露出のある格好をするわけで、否応なしにいろんな年代の人のいろんな身体を目にします。

するとやっぱり、若者に比べたらものすごく衰えているんだよね。お肌の質感も身体機能も。

個人差があるといっても微々たるもので、年を取ったらどうしたって身体は衰えて、よぼよぼになってしまう。若者の光り輝くような身体の美しさには何をどうしてもかなわない。

正直なところ、ショックを受けました。自分もそれなりに年を取ってきたために、おのれの身に重ねてショックを受けた面もあります。

 

……まあ、とはいえ、ジムに行くようになって急にこんなにショックを受けるというのは、逆に考えると、それ以前はあまりそんな風に思っていなかった、ということでもあります。

つまりは、ジム以外の場所では、服で身体をうまく隠すことによって、衰えを目立たなくできているのだということ。改めて、服ってすごい。

そして、もう一歩踏み込んで言うと、顔や髪や手といった服で隠せない部分の衰えを補うためにも、ほかの部分の服ができる限り上質であるほうがいい、とわかりました。衰えによって、身体そのものが光り輝く感じ(まさにオーラであります)は失われてしまうけど、代わりに質の良い服が持っている輝き(これって服のオーラなんですかね?)で、少しは補填することができるのであり、やらないよりずっとまし。

逆に言うと、自分自身がよれよれしているうえに服もよれよれしていたら、目も当てられない、です。

こんな心配するのはまだまだ先、と思い込んでいましたが、そろそろ自分の服選びにこういう観点を持ち込んでもいいかもしれないなあ…と思いました。

 

 

着回しできるワンピース、着回しできないワンピース

毎日暑いです。こう暑いとワンピースしか着られません。

トップスとボトムスがつながっているおかげで、ウエストのところも風通しがよいので、ついつい毎朝ワンピースに手が伸びてしまいます。週5日のうち3日はワンピースを着ているような気がします。そして、週末も出かけるときには「着替えが楽だから」という理由で、やはりワンピースを着ている。もう、すごい活躍ぶりです。

 

着回しできるワンピースとは?

さて、その中でもとくによく着ているのが、去年買ったチャコールグレーの半袖のワンピース。ちなみに買った時の話はこちら。 

rci.hatenablog.com

 こういうダークなベーシックカラーのワンピースは、最強に着回しが利くアイテムだと実感しています。ジャケットを羽織ったりストールやベルトやネックレスで変化をつけるなど、ありとあらゆるコーディネートのベースになる。そして、ただ一枚で着ることもできる。服そのものがあまり主張しないので、しょっちゅう着ていても全然おかしくないんだよね。

去年も買ってから何度も着ましたが、今年ももちろんガンガン着ております。

 

じゃあ、着回しできないワンピースとは?

この去年買ったワンピースがとてもよく使えるので、直後のセールで色違いのを買えばいいんじゃないかと思いついて、取り寄せました。しかし、結局購入にはいたりませんでした。色違いのは、薄いブラウンで、地紋がグレーのよりももっと目立つ配色でした。そうなると、ちょっと目立つのでやはり週に何度も着るわけにいかないんですね。それに、何にでも合わせられるというわけでもない。そして、形と生地がすでに持っているものと同じだと、全然別のアイテムよりも飽きやすいという面もあります。

 

パーソナルカラー等をまだ知らなかった時期には、もっと派手な柄のワンピースを持っていたこともあります。全身に柄が入るとよく目立つので、一週間に一回のペースですら着られなかったという記憶があります(気にせず着ちゃうという手もあるのかもしれませんが、1~2か月に一回くらいだったかも)。しかも色・柄が主張してくるので、合わせるほかのアイテムもすごく限られてしまって、毎回「もう面倒だから一枚で着ちゃえ」となる。ある意味で、究極に着回しが利かない存在でした。勝負服的な意味での存在感はすごいんだけどね。

 

ワンピースをどう考えればいいんだろう

……と、思うと、同じワンピースとはいえ、色・柄によって全然アイテムとしての性格が違う。「服の数を減らそう」という考えをもっていると、ダークでベーシックカラーのワンピースが良いということになりますけど、なんだかときどき派手柄を着たくなるときもあるな。今はその辺にブレーキをかける知恵がついたので「派手なワンピースじゃなくて派手柄のブラウスを、ヤフオクやメルカリで買う」みたいにしてしのいでいたりします。

  

ワンピースについては、今までにもいろいろ考えが変わって右往左往しています。下記の記事もよかったらご覧ください。

 

rci.hatenablog.com

 

rci.hatenablog.com

 

rci.hatenablog.com

 

夏のセールで買ったもの:プチプラ編

必要なアイテムが揃ってきたー、なんて書いてはいますが、今回のセールでもしっかりお買い物しております。備忘を兼ねて記しておきます。

 

ユニクロのストレッチブレザー

いまはもう公式サイトにも出ていないものですが、ネイビーのブレザーをユニクロで買いました。元は8000円くらいのものが2000円弱になってました(出た!安買い自慢)。

試着してみたところサイズがぴったりで、変なしわも出ない。ベーシックなネイビーブレザーを持っていなかったので、迷わず入手。

背抜きで裏地がついているので、夏用ではないのですが、エアコンが効いたところだけで着る職場用の置きジャケットとして活用するつもりです。

 

ダークレッドのガウチョパンツ

ポリエステルで少しひらひらする素材の膝下丈です。近所のショッピングモール内にあるセレクトショップで購入。2000円くらい。いわゆるおばちゃま向けショップではあるのですが、面白いアイテムも置いているお店なので、時々覗いています。

ガウチョは下からも風が通って涼しいね。それからラズベリー色に近い暗い赤色が、真夏から秋に向けての差し色として活躍するんじゃないかと踏んでいます(秋にも着るぞ)。ラズベリー色とかプラム色とかブルーベリー色みたいな暗い赤~紫~青は結構似合うし好きなのですが、なんにせよ数が少ない。見つけたらチェックしています。

 

シャンブレーのジレ

シャツみたいな生地でできたジレ。色はサックスと白の交織。これも上記のおばちゃまショップで見て目をつけていたもの。4000円くらいです。ちょっと凝ったデザインになっている。

ちょっとTシャツの上に羽織ったりするのに良いです。ジレは小物を一つプラスする感覚でとにかく使えるアイテムです。コーディネートが複雑になって深みが出るんだよね。

 

ネイビーのドルマンスリーブのカーディガン

冷房よけとして購入しましたが、それ以外でもかなりよく使っています。薄手で粗く編んだニットなので風が通るし、くるっと巻いてバッグに入れられる。カーディガンはあまり積極的には選ばないアイテムなのですが、身体にぴったりしないシルエットのものなら私にも合いました。

同じようなアイテムはこの時期にはどの店にもあるので、プチプラ同士でいろいろなものを試着しまくって決めました。これは4000円くらいだったかな。

 

そういえば、プチプラはあまり買わないようにする、なんて今年の1月には書いていた(下記)のですが、4つも買いましたね…。まあ、見極める目ができてきた、と思うようにします(汗)。ただ、質感としてはワンシーズン着られればいいかな、という感じです。やはりそれなりの値段がするものとは作りが違うなあというのは、感じざるを得ません。

 

rci.hatenablog.com

 

 


 

 

 

 

自己評価が低いと服装が変になる

今日は朝から役に立つ記事を読みました。

www.hisano-risa.com

 

「毒親」という略称がすでに定着しているほどですが、念のために記しておくと。毒親とは、スーザンフォワードの著書『毒になる親』に書かれているような、子供を精神的・肉体的・経済的に虐待するひどい親のこと(毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社+α文庫))。

上の記事にも記されていますが、そういう親に育てられると自己評価が不当に低くなっちゃう。だって子供のころから自分に自信を持てなくなるような言葉を親から浴びせかけられて育つわけだから(ひどい話だよね)。

服装が、「自分とは何者なのかを服を通じて目に見える形にし、周りの人とコミュニケーションを図ること」だとすれば、自分自身を不当に低く評価しちゃってると、その人の本来の良さを人に見せるどころか、「自分なんてつまらないものを人様にお見せするわけにはいきません」と、変に自分を隠そうとする服装になってしまう。そしてそれは他の人から見たときに、本人とはどこか不釣り合いで変な格好に見えてしまう。

「毒親育ち」に限らず、他の理由であっても、自分に自信がもてないと同じことになるよね。自分自身と適切な距離感を取れてないと、自分と他人の距離も見誤ってしまう。服装なんて、つまりは自分と他人との距離をいい具合に調整するためのツールのようなもんだから、当然ツールの使い方もずれてしまう、というか。

(もしかすると、このツールである服装をうまく使っていくことによって、自分自身に本来あるべき適切な評価を取り戻せる可能性もあるかもしれないけど。まあ、逆は必ずしも真ならず。なんとも言えません。)

このテーマは、私には簡単には取り扱えないので、今回はこれくらいにしておきますが、自己評価と服装は深くリンクしているというのは、確かにそうだなと思います。

スーツ系じゃないかっこいい仕事服

この記事で紹介されているケイトブランシェットの服がすごく好き。

wol.nikkeibp.co.jp

社内で製作などの作業ができるくらいのカジュアルさがあって、ファッショナブルすぎるあまりけばけばしくなったりせず、かつ大人っぽく高品質。

こういうお手本てなかなかないんだよね!

ベーシックカラーに近い範囲でのニュアンスカラーどうしの組み合わせも、とても素敵で好みであります。

自分スタイル作りにあたって考えること

 以前にも読んだこの本、高村是州著『ファッション・ライフのはじめ方』を再読しました。

ファッション・ライフのはじめ方 (岩波ジュニア新書)

ファッション・ライフのはじめ方 (岩波ジュニア新書)

 

 服と自分自身・他人との関係、内面と外見の関係、カッコいい・おしゃれ・素敵とは何か、といった問題について本質的に答えてくれる内容だと思います(そういう根っこの部分を書いてくれる本ってなかなかないんだよね~)。

今回、私のツボにはまった部分をメモしてみます。

  •  服は自分を表している。服をまとうことで「自分はこういう人物なんだよ」と伝えることができる。
  • 自分の服装が気になるということは、他人が気になるようになったということ。自分のことだけでなく、他の誰かのことを考えるようになったという素晴らしいこと。大人への第一歩。ファッションは「自分以外の人に見てもらう」が大前提(←無人島で生活していれば服は必要ない)
  • 「おしゃれ」とは、服を着こなして素敵になること。
  • 「カッコいい」とは、①容姿が優れていること、②自分らしさが輝いていること。
  • 「個性」とは、その人らしさ。「○○さんをひとことで言えば□□□」の□□□のこと。
  • 「カッコいい」人の服の選び方は、まず自分を客観的に理解すること、そして時代の流れを知り、自分の「生きざま」を表現する服を選ぶこと。
  • 人のマネでかまわない。少しずつ自分の味を足していく。友達と同じようなファッションをしていても決して同じにならないことに、徐々に気づくはず。これが自分とは何かを知るためのヒント。
  • 「自分に似合う服」とは、身体の特長を引き出してくれる服、さらに本人の内面・キャラがよく反映されている服。服を通してその人自身がちゃんと出ていると「素敵」になる。
  • 「男は中身」である。が、中身をきちんと外見に反映させてこそ、中身をよく知ってもらえる。

 

流行に流されるのではなく、自分のスタイルを確立すればよい、なんてよく言われますが、その自分スタイルを作るにも、ここでメモしたようなポイントを自分でよく把握しておく必要があると思います。

実際の良いコーディネートをたくさん見て目を肥やすという勉強方法もありますが、そもそも何のために服を着るのかという原則をはっきりつかんでおくことも大事。いったいなんのために似合うものを探したり服を減らしたりしているのか、という問いの答えはむしろこちらにあります。

 

 この本について以前にも書いた記事はこちらです。

rci.hatenablog.com

 

セールが始まったのにバッグを定価買い~

買ってしまいましたよ……クラッチバッグ。チェーンをつけてハンドバッグ状にすることもできるし、中に仕切りがたくさんあってお財布も兼ねられるという、便利アイテムです。

繊細かつクールな雰囲気に以前から目をつけていて、お店を先日のぞいてみたら「6月末まで、この店舗のみ」で限定色のアイテムが出ていました。

いままでは定番色のシルバーかブラックがいいかなと思っていたのですが(他にゴールドもあり)、限定色はネイビー。うむ、私のワードローブにぴったりです。シルバーでも悪くはないんですが、淡い色の服が多いためコーディネートの引締め用に濃色が欲しいと思っていたところ。それから、革のバッグ全般として茶色と黒は山のようにたくさんあるけど、ネイビーはごく少ないのです。

というわけで、この機会を逃してなるものかと即断即決、買ってしまいました。限定品だから値引きなんて一切ないのですけど!

「このお店のこのシリーズのどれかはいずれ欲しいなあ」くらいの漠然とした予定というか願望はあったけど、こんなすぐにとは予定していませんでした。が、もうこの出会いは運命とあきらめて受け入れました。運命だから不可抗力。

毎日使えるアイテムだから元はとれるぞ!(と自分に言い聞かせ中……)

バッグは服よりも長く使えるのだ!(と自分に言い聞かせ中……)

サマータイプの人にとっての黒

夏に黒のアイテムを使う

いままでにも時々書いたことがありますが、パーソナルカラーがサマータイプの私としては、黒い服は自分にはきつ過ぎるため、ワードローブの見直しを始めてからだいぶ減らしました。

どれだけ減らしたかと言いますと、喪服用一式と、冬のインナー用長袖ブラウス(寒い時の重ね着用)、それに半袖シルクニットのカーディガンのみを残して全廃してしまいました。

この黒い半袖ニットのカーディガンも整理してしまえばいいようなもんですが、何故かこれだけは無理なく着られるため、ワードローブに残しています。なぜ着やすいかと考えてみると、

  • 半袖で丈も短いので、黒く見える面積が少ない。前を開ければさらに少なくなる。
  • 色以外の要素(身体にフィットし過ぎない形と、ちょっと重みのある素材)が自分に合ってる

そんなわけで、この季節にしょっちゅう着ています。

面積は少なくしてコーデ内に数カ所入れる

夏本番よりもちょっと前というこのタイミングだと、着るものは白やそれに近い明るい淡い色なんかがぴったりなんですが、全身白っぽくなるとさすがにとりとめなくぼんやりしてしまう時もあります。

そんな時に、面積の小さいアイテムで黒を足すと、コーディネートが適度に引き締まってまとまります。上で書いた黒の半袖カーディガンのほかには、以下のような黒いアイテムをよく使ってます。

  • 黒いパンプス
  • 黒いサンダル
  • 黒いバックパック
  • 黒いクラッチバッグ
  • 黒いウッドビーズのピアス
  • 黒い大きめモチーフのネックレス
  • 黒いリネンのハット

どれも面積はごく小さいですが、このうちの2つ3つを組み合わせて使うと、全身に引き締め感とまとまりが出て吉。

しかも黒いアイテムってなにかしらすでに持っていたりするし、黒いアイテム同士は色合わせも簡単。

服はあえて増やす必要はないかなと思ってますが、小物なら黒もウェルカムであります。使える。